いま計画中の物件が雁行しそうですので、
そうするための合理的かつ付加価値としての意味を構築し、
建主説明に臨むためのお勉強、ぐはぁw
<以下適当な自分解釈♪>
雁行形とは「ため」を作る事である。「ため」ゆえにルーズな空間ができる。
特徴
外壁面が多く開口も多くなる。開放的になる。
庭ができる、庭を造る余裕が必要になるw
開放的ゆえに塀が必要になる。
高密度が要求される現代には不向きである。
「ため」があるので増改築に融通が利くはず。
生成(古代・中世)
寝殿造り、均整配置、中国の様式
書院造り、左右対称ではない、武士の邸宅、接客・対面が必要になる、防御のために屈曲
絵巻物、意図的に雁行した建物にした、あくまでも絵師のイメージによるものである。
成立(近世)
数奇屋、様式の無い自由さだった、後世様式化された。遊びの精神
茶室、母屋に増築された時に雁行ができる。
御茶屋、会合・休息の場、開放的な茶室、明るく瀟洒
桂離宮、素人の建築(タウトはそれを信じられなかった)、伝統や技術に縁が薄い、
趣味と芸術の空間、結果生きた芸術になった。
雁行形、見え隠れの、混成的・多元的
近現代
シカゴ博(1893)の鳳凰殿にライトは触発されたに違いない、それ故に帝国ホテルは左右均等
ジョサイア・コンドル、純粋な西洋建築の様式を日本にもたらすはずが、和洋折衷で
日本思想を生かした西洋建築を残すw
吉田五十八、近代数奇屋住宅という様式を確立
安藤忠雄、住吉の長屋、様式的な長屋というよりは、奥に長いから長屋みたいですw
雁行形の形成要因
外壁が多い、アイストップが生まれる、防御に向く、増改築しやすい、内外空間を面白くする、
それぞれに庭が出来る、採光・通風にいい、地形に対応しやすい、ある意味フラクタル
雁行形の美
庭との関連付け、外との結びつき、手入れが必要だからついでに手も加える、
柔軟な包容力こそが美である。
強張らない空間、崩しこそ日本人に好まれる、
メッセージ
西洋建築は壁・ファサードの建築、日本建築は床と屋根
コルビジェがドミノシステムで自由な平面・自由なファサード・水平連続窓・ピロティ等提唱、
壁建築様式からの開放→つまるところ当時の日本家屋での標準様式に通じるモノであった。
コルビジェはそれらを視覚と詩的な論理で表現したので、現在も重要視される建築家である。
まとめ
雁行形は隅違い配置を造形の原理として、自然と環境に親和し、われわれの精神の開放を求める造形である!
おお、いい言葉だ!!
この本を読むと和の精神を取り入れた建物にしたい気がしてきますが
既存建物が白いハコですからはてさていかが致しましょうか・・・。